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対馬ルリ子 × 吉川千明

対馬ルリ子
医師。医療法人社団 ウィミンズ・ウェルネス 女性ライフクリニック銀座・新宿 理事長 産婦人科医師、医学博士。女性の心と体、社会との関わりを総合的にとらえた医療に取り組む。

吉川千明
オーガニックスペシャリストの第一人者。自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、漢方、食にも精通。メノポーズカウンセラーでもある。

女性ホルモンってすごい

女性ホルモンがあるおかげで、女性の体には男性とは違う特徴がたくさんあります。肌はなめらかだし、骨はしなやかだし、関節だってスムーズに動きます。コラーゲンを増やすことが女性ホルモンの仕事なので、皮膚や粘膜、骨などをしなやかに保ってくれるのです。ほかにも脳を活性化させたり、血管の壁、免疫系、自律神経にも作用して健やかさを保つ働きもあります。
女性が、男性と比べて長生きなのは、女性が女性ホルモンに守られているおかげです。たとえばアルツハイマー型認知症は、閉経前の女性はほとんど発病しません。また中高年の男性は心筋梗塞で突然、倒れることがありますが、50歳前の女性にはまずありません。

更年期・プレ更年期

ただ、女性ホルモンが分泌される量はごくわずかです。一生のうちにティースプーン1杯分くらいしか分泌されません。限りがあるから、女性は「更年期」になると不調に悩まされてしまいます。「更年期」とは「閉経」をはさんだ前後5年、計10年間のことです。
女性ホルモンの分泌量は20代、30代にピークを迎えますが、更年期になると急に分泌量が落ちます。それまで女性ホルモンが守ってくれていた効果が期待できなくなるので、更年期以降は、コレステロール値の上昇、糖尿病、高血圧症、骨粗鬆症、またその人が遺伝的に弱い部分に症状があらわれやすくなるのです。また女性ホルモンの分泌量がしだいに減ってくるプレ更年期(更年期よりやや早い30代後半〜40代前半期)も、まるで更年期の予行演習のようにさまざま症状があらわれやすいのです。

月経の回数が増えている?

女性の体のしくみは今も昔も変わらず、閉経時期は同じ50歳前後です。でも、現代女性のライフスタイルはすっかり昔とは変わりました。仕事を持ち、晩婚になり、一生のうちに妊娠、出産する回数が劇的に少なくなりました。昔のように5人、10人と子どもを産む機会が多い女性の場合、一生のうちに経験した月経と排卵回数は約50回といわれています。たとえば子どもを10人産んだとしたら、無月経、無排卵の時期は、およそ20年間になります。
対して今の女性が1人しか産まなかったら、無月経、無排卵で子宮や卵巣がお休みできる時期は約2年間。今の女性は昔の女性と比べると月経と排卵回数は約10倍に増え、一生約400回から500回経験していることになるのです。

あなたの不調の原因は?

女性ホルモンは卵巣から分泌される性ホルモンで、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。エストロゲンは女性らしい体を作るホルモンで、月経後、排卵に向けてたくさん分泌されます。自律神経を安定させるので、心も穏やかになります。脳を活性化させたり、しなやかで丈夫な骨を維持する働きも、エストロゲンの働きです。
もう1つのプロゲステロンは、妊娠に備える体作りをするためのホルモン。プロゲステロンは排卵後、分泌量が増えていき、受精卵の着床を助けるために一生懸命、子宮の内膜をやわらかくしたり栄養を溜め込んで、体を“守りモード”に整えます。気分が内向きになったり体調が不安定になり、頭痛、腹痛、イライラ、便秘、さまざまな心身症状があらわれやすいのもこの時期ですね。月経周期の中では、月経の方が大きなイベントのように思われがちですが、排卵こそ一大イベントです。卵巣の中で成熟した卵胞が、卵巣の皮をバシッと突き破って外に押し出されるのが排卵です。月経同様、排卵も女性の体に負担がかかります。たくさんの排卵、月経を繰り返すことが原因となって、今の20代から40代には子宮内膜症や子宮筋腫が増えています。授乳回数も少ないので、乳がんの発症率も上昇しています。

一人で抱えなくていい

現代の女性は仕事も家事も育児もして、社会でもさまざまなプレッシャーにさらされています。現代女性を取り囲む、この特殊ともいえる状況を支えるべく、世界では様々なサポートシステムが普及しています。フランスの場合、女性は10代のころから婦人科のかかりつけ医をもつことが定められているほどです。日本の女性も症状がないときから女性外来や婦人科で検診を受けて、女性ホルモンのほかにも何か変わりはないかチェックする習慣が望ましいのですが、今の日本の医療は臓器別で診ることが中心で、体も心もトータルで診ることが大切な「女性医療」の分野はまだまだ遅れているのが実情です。

現代女性、必須の対策

女性は生まれたときに、卵巣に約200万個の卵胞を抱えているといわれます。その約200万個の卵は排卵で使っても使わなくても、卵巣内で自然に消えていきます。30代では5〜6万個、40代では1万個以下に減り、50代になると1000個以下になる。卵巣内の卵が1000個を切ると月経がなくなるといわれています。これが卵巣の寿命で、すなわち閉経です。
女性の閉経時期は昔と変わらず50歳前後ですが、日本人女性の平均寿命は約87歳。それもどんどんのびて近いうちに90歳を迎えます。50歳で閉経したら、40年あります。今の30代、40代、そして50代の女性も更年期だけでなく、閉経後に長く続く人生の健康寿命をどう延ばしていけばいいかは早くから考えておいたほうがいいでしょう。そのためにも、女性ホルモンの知識の習得は必須です。

女性のヘルスリテラシーって?

女性が妊娠や出産・子育て、就労の継続等、ライフプランを主体的に選択するだけでなく、社会への貢献を実現するためには、健康への正しい理解は重要な要素です。
ヘルス・リテラシー(health literacy)とは、健康面での適切な意思決定に必要な、基本的健康情報やサービスを調べ、取得し、理解し、効果的に利用する個人的能力のこと。
日本医療政策機構が発表した、「働く女性の健康増進に関する調査」では、就労女性2,000名を対象に、女性のヘルスリテラシーと女性の健康行動や労働生産性、必要な医療へのアクセスとの関連性を調査。その結果から、女性のヘルスリテラシーの高さが、仕事や妊娠、健康行動と関連のあることが明らかになりました。

ポイント

  • 女性のヘルスリテラシーの高さが、仕事のパフォーマンスの高さに関連
  • 女性のヘルスリテラシーの高さが、望んだ時期に妊娠することや不妊治療の機会を失することがなかったことに関連
  • 女性のヘルスリテラシーの高い人は、女性特有の症状があった時に対処できる割合が高いなど

SDGs 女性のエンパワーメント

2015年9月の国連サミットで、加盟国193カ国は全会一致で「持続可能な開発目標」(SDGs)を採択しました。将来世代に持続可能な地球環境と経済・社会を残して行くために、2030年までに全ての国が取り組むべき17のゴールから成るロードマップです。貧困、教育、ジェンダー、健康、労働、環境など、私たちの暮らしと切り離せないテーマが網羅されています。
なかでも、中でも、目標5「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」は、女性に対する差別、暴力、有害な慣行に終止符を打ち、介護や家事などの無償労働を認識・評価し、意思決定における参加とリーダーシップの機会を確保し、性と生殖に関する健康および権利への普遍的アクセスを保証するためのさまざまなターゲットを掲げています。
固定的な性別役割分担、家父長制的な規範、男性中心の経済・政治の構造・慣行は、まさに「変革」の対象となり、SDGsの前文にも、全てのゴールに「ジェンダー主流化」を行うことが基本原則として明記されました。
SDGsをはじめ、パリ協定、G7サミット、G20サミットのような国際協調枠組みでも、ジェンダー主流化が「基本原則」として位置付けられるようになり、世界の主要な多国間プロセスにおいて、必須戦略であるという考え方が共有され、各国の首脳がコミットしています。

今こそ、女性の力の“源泉”を学ぼう

「女性ホルモン塾」は、日本を代表する産婦人科医、対馬ルリ子と美容家、吉川千明による女性のためのセミナーで2002年~2019年まで、通算136回、リアル開催されてきました。17年にわたるリアル講座によって培われた知識、知恵。受講されたみなさまの様々な質問も反映され、また、女性医学の最新情報を取り入れながら、女性ホルモン塾は、日々成長し、盤石の知の体系となりました。この動画プログラムは、女性のココロとカラダを知る学習教材の決定版と言えるでしょう。女性には女性特有のライフサイクルとライフステージ、女性特有のリズムがあります。それを知り、それを活かすことが、あなたがあなたらしく生きる大きなカギです。あなたが本当に知りたかったことがこのプログラムの中にあります。

受講内容

プロローグ

  1. 女性総合医療 医師・対馬ルリ子 【4:37】
  2. オーガニックコスメの開拓者 美容家・吉川千明 【3:03】

Session1: 知ることは ”力”

  1. 女性ホルモン塾は国連が提唱する地球規模の活動ーSDG'sー(対馬ルリ子) 【3:25】
  2. 知ることは身をたすけること〜Dr.対馬ルリ子との出会い〜(吉川千明) 【4:58】

Session2: 女性のライフサイクル vs ライフスタイル

  1. 女性の身体のライフサイクルは、いまも昔も変わらない(対馬ルリ子) 【3:05】
  2. でも、女性の生活のライフスタイルは、大きく変わった(対馬ルリ子) 【5:02】
  3. 昔の女性の月経50回、いまの女性は450回!のなぜ(吉川千明) 【3:11】
  4. 実は毎月、月経がくることは自然でよいこと…ではない!?(対馬ルリ子) 【2:27】

Session3: 女性のカラダのしくみ

  1. これだけは押さえよう! 女性ホルモンのしくみ(対馬ルリ子) 【14:41】
  2. なるほど! わかりやすい卵巣・子宮の病気のしくみ(対馬・吉川) 【12:38】

Session4: 健康とは総合力

  1. 「健康の木」を育てて、あなたの花を咲かせましょう(対馬ルリ子) 【4:27】
  2. 女性のトータルヘルスケア(吉川千明) 【3:59】
  3. 感情の揺れは、女性にとって大切なセンサー(吉川千明)【6:26】
  4. 感情の動きがあるから、女性は男性よりも健康(対馬ルリ子)【5:32】

Session5: 女性ホルモンの不調による病気

  1. プレ更年期・更年期を乗り越える様々な方法(吉川千明)【13:01】
  2. 女性ホルモンとうつ、自己免疫疾患(対馬ルリ子)【4:45】
  3. 女性疾患のQ&A(対馬・吉川)【14:25】

エピローグ

  1. 世界に広げる女性ホルモン塾(対馬・吉川)【4:41】

女性ホルモンがつくる女性独特のリズムを社会が受け入れた時、社会はもっとやさしいものになるでしょう。女性ホルモン塾での「知」は、その共通理解の土台をつくります。受講し、多くの人の伝えることで、もっともっと生きやすい社会を創っていきましょう。

対馬ルリ子 & 吉川千明